地方で増え続ける空き家問題|なぜ空き家は増えている?実家が空き家になる前に考えたいこと
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全国で空き家問題が深刻化しています。
「親が住んでいる実家を、将来どうしたらいいのだろう」
「実家を相続したけれど、自分が住む予定はない」
「親が施設へ入居してから、誰も住まない家がそのままになっている」
こうした悩みを抱えている方は、決して珍しくありません。
空き家問題というと、過疎化が進んだ一部の地域だけの問題と思われるかもしれませんが、現在では全国的な問題となっています。
札幌のような都市部でも空き家は存在しますが、人口減少や高齢化が進む地方では、今後実家をどうするのかという問題に直面するご家庭も増えていくことが考えられます。
今回は、なぜ全国で空き家が増えているのか、そして実家が空き家になる前に家族で考えておきたいことについてご紹介します。
全国の空き家は約900万戸に
総務省の「令和5年住宅・土地統計調査」によると、2023年10月1日時点の全国の空き家は900万2千戸、総住宅数に占める空き家の割合は**13.8%**となっています。
空き家数、空き家率ともに過去最高です。
さらに、賃貸用・売却用の住宅や別荘などを除いた空き家についても約386万戸となっています。
空き家は、すでに特定の地域だけの問題ではなく、日本全国で考えなければならない身近な問題になっています。
【外部リンク設定】
上記の「令和5年住宅・土地統計調査」という文字から、総務省の調査結果へリンク
総務省「令和5年住宅・土地統計調査」
なぜ地方で空き家問題が深刻化しているのか
空き家が増える理由は一つではありません。
人口減少や高齢化に加えて、家族の生活する場所が変わっていることも理由の一つです。
例えば、地方の一戸建てで両親が暮らしていて、子どもは進学や就職をきっかけに札幌や道外へ移り、そのまま家庭を持っているケースです。
両親が元気な間は問題ありませんが、老人ホームなどの施設へ入居したり、亡くなったりすると、それまで暮らしていた実家に住む人がいなくなります。
子どもにはすでに自宅や仕事、生活があります。
そのため、
「実家はあるけれど、住む人がいない」
という状態が生まれてしまいます。
こうして空き家になった実家が全国各地で増えているのです。
「とりあえず実家はそのまま」が長期化することも
実家に誰も住まなくなったからといって、すぐに売却や解体を決められるとは限りません。
長年家族が暮らしてきた家には思い出があります。
家の中には、両親が使っていた家具や家電、衣類、写真、趣味の物なども残っています。
そのため、
「今すぐ売らなくてもいいだろう」
「時間ができたら片付けよう」
「兄弟で相談してから考えよう」
と、とりあえずそのままにしてしまうことがあります。
しかし半年、1年、2年と経過すると、実家へ行く機会も徐々に減り、気付いたときには何年も空き家になっていたということもあります。
空き家問題の難しいところは、ある日突然問題になるのではなく、少しずつ時間が経過していくことなのかもしれません。
人が住まなくなった家にも管理は必要です
空き家になっても、建物の管理が不要になるわけではありません。
換気をしなければ湿気がこもりやすくなりますし、庭があれば雑草や樹木も伸びていきます。
北海道では、冬になれば雪の問題もあります。
遠方に住んでいる場合には、家の状態を確認するだけでも時間や交通費が必要です。
また、管理されない状態が長期間続くことで、建物の劣化や害虫、不法侵入などにつながる可能性もあります。
国土交通省も、空き家の放置による倒壊、外壁材などの落下、害虫、不法侵入などのリスクを挙げています。
空き家を放置することで起こる問題については、「札幌で増える『空き家問題』|放置するリスクと早めの片付けが大切な理由」でも詳しくご紹介しています。
【内部リンク設定】
空き家を放置した場合の制度も変わっています
空き家を取り巻く制度も変わってきています。
2023年12月に施行された改正空家法では、放置すれば「特定空家」になるおそれがある住宅について、**「管理不全空家」**として市区町村が指導・勧告できる制度が設けられました。
指導を受けても改善されず勧告を受けた管理不全空家の敷地については、固定資産税の住宅用地特例が適用されなくなる場合があります。
そのため、
「誰も住んでいないけれど、とりあえずそのままにしておけばいい」
とは考えにくくなっています。
空き家になった住宅を所有する場合には、適切に管理することがこれまで以上に重要になっています。
空き家になってから困るのが家の中の大量の荷物
実際に空き家を売却したり解体したりすることになったとき、問題になりやすいのが家の中に残された荷物です。
何十年も生活してきた一戸建てには、想像以上に多くの物があります。
タンスや食器棚、ベッドなどの大型家具。
冷蔵庫、洗濯機、テレビなどの家電。
衣類、布団、食器、本、工具、趣味用品などもあります。
押し入れや物置、車庫まで含めると、ご家族だけで整理するにはかなりの時間が必要になることもあります。
「家を売ることになったので、来月までに全部片付けなければならない」
となってから始めるよりも、時間に余裕があるうちに少しずつ整理しておく方が負担を減らすことができます。
捨てる前に「買取できる物」がないか確認する
実家を片付ける際には、すべてを不用品として処分してしまう前に、買取できる物がないか確認することも大切です。
家具や家電をはじめ、工具、趣味用品、ブランド品、時計、貴金属など、物によっては中古品として再利用できる場合があります。
長年使用していない物だからといって、必ずしも価値がないとは限りません。
リサイクルや買取を利用することで、処分する物そのものを減らせる場合もあります。
実家が空き家になる前に家族で話しておく
空き家対策というと、家が空き家になった後に何をするかに目が向きがちです。
しかし本当に大切なのは、空き家になる前から少しずつ考えておくことではないでしょうか。
親が元気なうちに、
「将来、この家に住む人はいるのか」
「誰も住まない場合はどうするのか」
「家の中にある物をどうするのか」
といったことを家族で話しておくだけでも違います。
すぐに家を売ったり、物を処分したりする必要はありません。
将来どうするのかを家族で共有しておくだけでも、いざというときの判断がしやすくなります。
空き家問題は「家」だけではなく「家の中」も考えることが大切
全国の空き家は約900万戸にまで増えています。
空き家問題というと建物そのものに注目しがちですが、実際にはその中に残されている大量の家財も大きな問題です。
誰も住まなくなってから一度に整理しようとすると、ご本人やご家族の負担も大きくなります。
将来、実家に住む人がいないことが分かっているのであれば、元気なうちから不要になった物を少しずつ整理しておくことも、一つの空き家対策です。
札幌市のかたづけ本舗エコリスでは、不用品の片付け・回収、遺品整理、中古品の買取を行っています。
空き家になったご実家に大量の家財が残っている場合や、「どこから片付ければいいかわからない」という場合も、お気軽にご相談ください。









